KAATオープン1周年の2012年、芸術監督宮本亜門が提唱するNIPPON文学シリーズの第2弾です。

アダム・クーパーやウィル・ケンプを起用して英国ロイヤル・オペラ・ハウスで制作された、あの「兵士の物語」を演出・振付したウィル・タケットによる新作になります。日本人なら誰でも知っている民話「鶴の恩返し」を英国人の視点で捉え、広い視野のもと創作しようという一大プロジェクトです。

そして、ウィル・タケットと首藤康之の初の顔合わせが、このクリエーションにおいて実現されます。

主演の首藤は日本を代表する世界的なバレエダンサーで、クラシック・バレエの古典作品を始め、モーリス・ベジャール、イリ・キリアン、ジョン・ノイマイヤー、S・L・シェルカウイ等世界的現代振付家の作品に数多く主演しています。共演者も英国バレエ界からの選りすぐりのダンサーたちです。

クリストファー・マーニー…マシュー・ボーン演出「スワン・レイク」で首藤康之やアダム・クーパーとも共演。

ナオミ・コビー…キーロフ・バレエのプロダクションやロイヤル・オペラ・ハウスのビートリックス・ポッター作「都会のねずみ/田舎のねずみ」のオリジナルダンス公演などに出演。また、ダンサー・俳優そして振付家としても活躍しているキャメロン・マクミラン、ヌーノ・シルバ。以上4人がウィル・タケットの絶大なる信頼のもと結集します。そして首藤が推薦する元東京バレエ団の後藤和雄がキャスティングされ、6人のダンサーが物語を見せてまいります。また、現在英国や米国で大ヒット中の舞台「War Horse(邦題/軍馬ジョーイ)」のパペット技術を導入、鶴の描写をエモーショナルに表現します。ウィルの熱いリクエストによるワダエミの衣装、あるいは音楽は藤原道山と、世界的な活躍を見せるポール・イングリッシュビーとのコラボレーションによる和洋の協奏など、興味は尽きません。ワールドワイドな展開を目指しスタートする日英共同プロジェクト、その誕生の瞬間を逃してはなりません。